老いても病んでも回転ずし

体力の衰えは知的生活で補おう。老いても病んでも例え病床にあっても十分楽しい生活は送れます。

平凡なことをきちんとしなくなったら人生は堕落します

 私は老人が痴呆になる主たる原因は、日常の「基本的な作務」をしなくなる又は出来なくなる、又はさせないことにあると思います。
いずれにしても痴呆は日常の作務に直結しているようです。
痴呆を防ぐには、主体性を持った日常の作務をできるだけ長く続けることです。

 主体性を持った日常の作務とは次のようなことです。
① 自分の部屋を片付けて身辺を小奇麗に保つ、
② 自分のことは自分でやる、衣類持ち物の掌握管理など
③ 自分の金銭管理は自分でやる
 更に出来る人は炊事・洗濯・買い物などの日常作務をできるだけ長く継続することが認知症防止の決め手です。  

 しかしここで注意すべきは、年寄りはどうしても独りよがりになり、自分が何が出来て何ができなくなっているのか客観的な自己基準を見失い、放っておくと随分常識から乖離してしまうことが多いようです。

 話は変わりますが、私は要介護認定を受け、一週間に1度ヘルパーさんに来ていただいています。大体自分のことは自分でしているつもりですが、週一回二時間程度他の女性に入って頂くだけで、ベッド回り、キッチン回り、トイレ回りなど、こんなにも清々しく整えられます。

 このように時々他人が自分の生活に関与し力添えしてくれることは生活の乱れ防止と身の回りを保つことに随分役立っていると感謝しています。

 話はまた飛びますが、最近の若者(ニートなど)の悪質犯罪が多発する報道を見ているとき、ほとんどの孤立犯罪者の住まい(部屋)の中は目を覆うほど乱れています。
プライバシ保護も大切でしょうが、世間から乖離した身勝手な孤立化もやはり防ぐ必要があると思います。(乖離の最たるものが‘ゴミ屋敷’でしょう)

 そこで思うのですが、独居老人宅だけでなくて、若者ニートの家などにも一か月に一度でよいから他人(ヘルパーやボランテアなど)が定期的に訪れる制度を検討してみてはどうでしょう。

 ※この際の訪問拒否を防ぐ一つの方策として、私は月5万円程度のベーシックインカム(後日記すつもりです)を銀行振り込みでなく上記のような公的訪問者が直接手渡ししてはどうかと考えています。

 穿ち過ぎかもしれませんが、私には老人の痴呆問題と、ニート単身者の孤立問題は「人生堕落のメカニズム」に於いて似ているように思うのですが、。

               丹波老子(oiyan)