老いても病んでも回転ずし

体力の衰えは知的生活で補おう。老いても病んでも例え病床にあっても十分楽しい生活は送れます。

自動運転

 科学技術の発達で将来、人間は行きたいと思ったところへ瞬時に移動できるような手段を得ると思う。しかし我々人間は目的ばかりに生きているのではない。いや、目的よりもその過程(プロセス)に生きているのである。

 私は自動運転についてかなり懐疑的である。自動車の持つ移動のプロセスの爽快感など、肌で感じるプロセスを軽視しているのではないか。
車は移動で目的地に速く着けばよいと言うものではない。そのプロセス(車と人間の一体感)に醍醐味がある。現在トヨタ自動車が自動運転に熱心でないのは、ここのところが解っているからだと思う。

 そのように自動運転の技術は一般の人の移動手段としてはあまり期待しないが、ただ老人や障害者の安全運転のサポートの面に於いては大いに期待が持てると思っている。ペダルの踏み違いや高速道路の逆走事故などは簡単に防げる筈だ。この面に集中して技術開発を進めてもらいたい。

               丹波老子(oiyan)