老いても病んでも回転ずし

体力の衰えは知的生活で補おう。老いても病んでも例え病床にあっても十分楽しい生活は送れます。

タオパワーと免疫力

 タオとは万物を律動させているパワーのことです。
タオ(道)は2500年以上も昔の中国の思想家「老子」の教えです。
この時代には孔子孟子、あるいは釈迦などの思想家が次々輩出して後世に多大な影響をもたらしていますが、その中でも老子思想は難解と言われ、孔子とは逆に権力為政者から疎んじられてきた感があります。

 ところが最近になって急に脚光を浴びているのです。
これはおそらく物質文明と人為力での統制にいよいよ限界を感じてきたからと思われます。

 そこで老子の「タオ」ですが、我々が感じ取れる「万物律動のパワー」は大きく分けて①宇宙を動かすパワー、②四季折々の花の開花や植物の生長リズム、③動物の生命活動と免疫作用などがありますが、いま最も注目されるのは③番です。
 最近の研究が進むにつれ、「免疫力」は動植物の各個体に単体として存在するものではなく、全生命体の律動のパワーとして万物の生命体を貫通(相乗免疫力)して在ると言うことです。

 そして免疫力は「心」と大いに関わっていることが解ってきました。
免疫力は別個では働きません。心が加わって、その相乗作用によってこそパワーを発揮するのです。

 人の免疫力は「食べ物、運動、精神状態」の3つのバランスによって形成されます。
最近免疫力をUPする食べ物やサプリメントがネットや雑誌などで注目されています。それと適度な運動(特に有酸素運動)をすることが大切なこともよく言われています。
 しかしなにより大切なのは「前向きで朗らかな精神状態を保つこと」なのです。 
免疫力は「バランスの良い食事、適度な運動、ストレスのない精神状態」の相乗作用によって働くのです。
 
 それと自分の免疫力は他者の免疫力と密接に繋がっています。これも「相乗免疫力」の作用です。つまり自分の免疫力を高めると他者の免疫力をUPしますし、他者の免疫力を阻害するような言動をすると自分の免疫力も落とします。

 免疫力とは真にバランスの良いパワーです。仕事でも運動でも勉強でもあまり真剣にやり過ぎてもいけない。さぼり過ぎてもいけない。食べ過ぎても栄養を取りすぎてもいけない。もちろんその逆はいけない。一番悪いのはクヨクヨ悪く考えすぎることです。
免疫力は「気分ゆったり」その上で「前向きに生きる姿勢」を応援してくれます。

 大切なことは「生活習慣を相乗免疫力(タオパワー)のリズムに合わせること」ですが、とりあえずは「免疫力の阻害要因を極力排除する」ように心がけて下さい。
 
 免疫力の相乗効果を意識しながら免疫力UPに取り組めば自分の健康を高めると同時に交友関係も良くなります。そして社会生活が穏やかになります。
奉仕だとか連帯だとか云わなくても「自分を律する」だけで世の中に貢献していることになります。人為の統制が無くても、タオのリズムに任せて決して世の中は乱れません。

               丹波老子(oiyan)