老いても病んでも回転ずし

体力の衰えは知的生活で補おう。老いても病んでも例え病床にあっても十分楽しい生活は送れます。

心の赴(おもむ)くままに

「心は善、頭は悪」

 頭はどんな現象をも言葉を通してしか理解できません。直接には分からないのです。
その意味では頭の理解も表現も現実の世界ではなく、バーチャルの世界です。
 
 現実の現象を理解出来るのは「心」です。人間は頭の支配が強すぎて、「心」は霞んでいます。このギャップが人間の課題です。

 頭は良からぬことも考えますが、「心」は不思議にそうゆう方向には働きません。
「心から憎む」とかも言いますがあれは頭で言っているだけで心が本当に憎んでいるのではありません。心の本性は善です。
 
 そして心は動作と連動しています。心は筋肉のなかに在るとさえ言えます。心と動作とは別々にはなり得ないのです。
 
 頭の働きは2様態あります。一つは科学とか数学などを理解するいわゆる頭脳です。
もう一つは見て聞いて現実を理解する働きです。ここが弱いんです。何しろ頭の考えは言葉のバーチャルですから、言葉次第でどうにでもなります。まして言葉と言うものは「悪い言葉」の方が頭の考えに対する支配力が強いのです。

 善い考え善い行いは心が直感的に感応します。頭はどうしても後手後手に回って悪い考えを捏ねることになります。何事も深く考え込むのは碌なことありません。「心の赴くままに」生きたいものです。

                丹波老子(oiyan)