老いても病んでも回転ずし

体力の衰えは知的生活で補おう。老いても病んでも例え病床にあっても十分楽しい生活は送れます。

「競争のない社会」

 競争は大きな進歩をもたらして来たが、同時にそのマイナス要因は計り知れない。
私は競争無くしても社会は十分成り立つし、弊害のほうが大きいと思っている。
「人類はこの辺りで一度、競争と効率主義を捨ててみてはどうか」  

競争無くしては生産性が低く退廃的でつまらない社会になると喧伝されることが多い。
しかし本当にそうなのか。

 私は逆だと思う。むしろ競争無くして為す行為にこそ人間の真の躍動美が発揮されると思っている。
競争はある種の能力を伸ばすかもしれないが反面、如何に多くの崇高な能力を犠牲にしていることか。

 人間は競争と無関係に命がけで事に打ち込む能力も、命がけで献身する気質も備えている。その潜在力を引き出すことこそ人が生きる道だと思う。
人の崇高な行為に競争も効率も損得も関係ない。
日本の昔の職人や芸術家はこういう環境の下に仕事を為したのではなかろうか。それが日本の「道」なのでしょう。 
グローバルスタンダードは美しい日本の心とは全く相容れません。

 学校教育も競争に勝ち抜く人間を育てるのでなく、一人ひとりが自分の能力や好きなことを発現できる子の育成を手助けすること。10代の内に生涯の関心事や趣味を見つけられれば教育の目的は達せられたということです。
それを獲得すれば、競争がなくても生きるモチベーションは決して下がらない。
世も人生も今よりもっと‘明るく楽しく’過ごせるに違いありません。

 丹波老子(oiyan)
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