人生を逆算的に生きるなんてつまらない
一般に何か目標を決めてそこから逆算して‘今何をすべきか’を割り出して生きることが良いことのように言われている。古くは戦時中「欲しがりません、勝つまでは」と言って生きてきた。これは今の時代の‘受験競争やスポーツ界’にも引き継がれている。
しかしどうなんでしょう。一部の勝者には良かろうが殆どの敗者にとって本当に有意義な時間を過ごしたと言えるのでしょうか。
私は目標や課題を決めない生き方、今起きている実体験のみに意識を集中する生き方も捨てたものじゃないと思っている。
そうすれば受験期に見えなかった自然の息吹を感じる。大工がかけたカンナ屑の薄さに驚嘆する。いま見えるもの、いま起こっている現象ほど面白くて美しいものは無い。
この醍醐味を捨てて、人はどうして他愛もない妄想に人生の時間を献上するのでしょう。
丹波老子(oiyan)