老いても病んでも回転ずし

体力の衰えは知的生活で補おう。老いても病んでも例え病床にあっても十分楽しい生活は送れます。

老人でも病人でもできる仕事がある

 老人の中にもピンピンころりに捉われている人が結構多い。どうも染みついた対比根性が抜けきらないらしい。
だんだん出来なくなって行く自分を容認できない。だからコロリと逝ってしまいたいと嘯く。
そして甘えを拒否したり拗ねる。もっと素直に甘え自己を委ねたらどうだろう。

 私は老人が甘えるのを肯定するが、その一方で「人を甘えさせる」胆力を磨くことこそ老人の特性であり取るべき道だと思う。
大した援助はできなくても「話を聞いてあげる」だけでよい。

 今の世、子供も若者も話をゆっくり聞いてくれる相手がいない。親にも甘えをゆるす時間がない。
そこで暇と経験がある老人がその「甘えさせる役割」を担うのが良いと思う。この仕事なら床に就いてからでも出来る。病人でも可能だろう。しかも本人もかなり充実できるのではないか。

 心得るべきは「聞くだけ」。あまり意見を言ったり励ましたりしない方が良いと思う。それが「甘えさせる胆力」ですぞよ。自戒。

               丹波老子(oiyan)