俳句 「蛍」2
蛍よぶ 昔も今も 同じ唄 星野立子
「ほ、ほ、ほたる来い、あっちの水は苦いぞ、こっちの水は甘いぞ」この唄でしょ、これ全国で歌われてるんですね。懐かしいですね。
しかし、この唄で真剣に蛍を呼んでる子って何才位でしょう。6才位でしょうか。10才になっても同じなら、「この子大丈夫かしら」と思う。つまらない成長ですね。
噛めば 苦そうな 不味そうな 蛍かな
辻貨物船
何ちゅうことを言う、ゲテモノ食いか、俳名も変わってる。
しかし待てこの蛍、次の句の‘心の闇蛍’としたら結構良い句かな?
掴みとりて 心の闇の ほたるかな
与謝蕪村
う~ん、意味深いですね~、これを掘り探れば我が人間像が浮かび上がりますっか。
じゃんけんで 負けて螢に 生まれたの
池田澄子
これは可愛い句。現代で有名な女流俳人、池田澄子さんの句です。俳句は十七文字のなかに「や」「かな」「けり」といった切れ字が入っていることが多いのですが、池田澄子さんの俳句は語りかけるような、口語俳句と呼ばれるものを得意としています。